KITコーオプ教育プログラム

コーオプ教育(Cooperative Education.)は20世紀初頭に米国で始まった産学協同教育で、「大学のカリキュラムと、これと同レベルの高い完成度の教育価値を持つ就業体験」が融合したものです。
学生にとっては理論と実践の両面を効果的に学ぶ理想的な教育プログラムであり、企業にとっては企業内研修やOJT(On?the-Job Training)に時間やコストをかけにくくなっている状況の中での新たな専門人材育成プログラムになります。
大学と企業が共同して学生に社会実装型の教育実践フィールドを提供することが可能となるコーオプ教育プログラムを核として、「新たな産学協同のプラットフォーム」を形成し、これまでにない製品やサービスの創出を目指すほか、独自プランド化を共に目指す人材育成システムの構築を目指します。

対象学生

全学年(企業によって異なる) 調整可能

期間

約4ヶ月(企業によって異なる) 調整可能


KITコープ教育実施企業 ※50音順

プログラムの特徴

  1. 4か月以上の長期間のプログラム
  2. 業務内容について事前に大学と企業で打ち合わせを行い、学生の専門力を把握したうえで業務内容を決定
  3. 企業担当者を実務家教員として招聘
  4. 教育評価の上でも指導教員と連携した教育主導による教育評価を実施。事前学習の実施において企業との連携によりコーオプ教育プログラムの教育効果をさらに高める取り組みを実施
  5. 学生の積極的なコーオプ教育プログラム参加を促すためのキャリア教育を通じた意識の醸成を行う

正課?正課外で身につけた知識?スキルを活かして、企業での実践的な問題発見解決業務に従事することで、新しい価値を生み出せるイノベーション力を持つ「自ら考え行動する技術者」の育成を産学協同で実現します。

KITコーオプ教育プログラムとインターンシップの違い

  KITコーオプ教育プログラム インターンシップ
期間 長期間の雇用(約4カ月間) 短期就業体験(1~2週間程度)
教育内容 教育主導の正課教育。大学と企業が共同でカリキュラムを策定し、専門に関連した業務に従事する 企業主導による就業体験。プログラムは受け入れる各企業が策定する
対価の有無 報酬あり。企業は社員として学生を受け入れ、必要な業務に従事させ一定の期間内に成果が得られる形で実施 原則的に報酬なし
事前学習 大学のカリキュラムの一環として事前学習を共同で実施 就職活動に関連した講座のみ実施
評価方法 指導教員と実務家教員による総合的な学習評価を実施 主に企業担当者からの評価が中心

KITコーオプ教育プログラムの流れ

  1. 企業と大学の共同でテーマ設定
  2. 企業と大学で協定書等の締結
  3. 実務家教員(客員教員)の招聘
  4. 学内告知(寄附講座、事前課題、事前面談等)および事前教育を実施。公募型は説明会等を実施。
  5. 企業による学生の選抜
  6. コーオプ教育開始(企業での就業)
実務家教員(客員教員)の招聘について
  • 研究開発または事業?プロジェクトの取り纏め責任者(部長、課長、マネージャー等)で、おおむね5 年以上の実務経験者を、実務家教員として招聘いたします。
  • 学生への教育の観点から、実務を自社内で教育していただく責任者となります。
  • 実務家教員は、コーオプ教育を起点とした、企業と大学の教育研究の連携役となります。

KIT コーオプ教育プログラムは、
「寄附講座型」「プロジェクトテーマ(研究)型」「プロジェクトテーマ(公募)型」の 3 つの実施形式があります。

KITコーオプ教育プログラムの事例

寄附講座型

コーオプ教育のテーマに関連した寄附講座を開講。座学と課題を通して学生を事前に教育し、その後、課題や面接を経て選抜された学生がコーオプ教育に参加します。

ロジェクトテーマ(研究)型

コーオプ教育のテーマに関連した学科や研究室の学生に周知。専門知識や技術を事前課題や面接で確認し、選抜された学生がコーオプ教育に参加します。

プロジェクトテーマ(公募)型

コーオプ教育の内容について説明会などで周知し、学生を募集。その後、テーマに関連した専門知識や技術を事前課題や面接で確認し、選抜された学生がコーオプ教育に参加します。

教育?研究?KITコーオプ教育プログラムの連携

  • KITコーオプ教育プログラムと組み合わせ、「新たな産学協同のプラットフォーム」を実現
  • 新たな製品?サービス?独自ブランドを産業界と共に創る人材の育成システムを構築

社会実装型の教育実践と研究開発へと発展させ、次世代を担う若きリーダーを育て、我が国の“Society5.0 ならびにSDGs の振興と推進”に寄与します。